本当に中古住宅を買う方が賢い?中古住宅のデメリットと注文住宅のメリット

本当に中古住宅を買う方が賢い?中古住宅のデメリットと注文住宅のメリット

中古住宅を改装して新たな価値をつける「リノベーション」が流行しています。国土交通省の「住宅着工統計」によると、1993年に10.2%だった全住宅流通量に占める中古住宅の割合は14.5%にまで増加中です。リノベーションで注目を集める中古住宅ですが、デメリットも知らないと思わぬ落とし穴もあります。

新築の注文住宅は手が届かないと思い込んでいる人も、注文住宅のメリットを知ることで憧れのマイホームが手にできるかもしれません。

今のトレンドは中古リノベ?中古住宅購入を選ぶ人が増えている理由とは?

中古住宅に決めた人の多くは、「費用」と「立地」の面で中古住宅を選択しています。さらに昨今の「ビンテージ」ブームによって、「古さ」におしゃれさや価値を見出す人が増えているようです。

費用

住宅を購入しようとした場合、大部分の人が新築の注文住宅を希望するものです。その際に予算面がネックになって中古住宅を考え始める人が大部分だと言われています。

立地

家を建てる際に重要なのが土地選びです。希望のエリアがあっても人気のエリアほど新たな分譲地は出にくいものですが、どうしても住みたいエリアがある場合に中古住宅を選択肢に入れる人が多いようです。

ビンテージ感

古さをあえて生かしたリノベーションをすることで、新築には無い「ビンテージ感」や「古民家の味わい」を出せるのが中古住宅の魅力です。「築〇十年の古民家を和モダンにリノベーション」などという施工事例がテレビや雑誌で特集され、憧れる人が増えています。

中古住宅を購入するデメリットとは?

新築に比べて価格を抑えられ、希望の立地に見つかりやすい中古住宅。リノベーションで好みの間取りにできれば新築よりも賢い選択な気がしてしまいますが、デメリットもしっかり把握しておかないと後悔してしまうこともあるでしょう。

住宅設備が古くリノベーション費用が必要に

国土交通省による「住宅市場動向調査」によると、中古住宅は新築住宅に比べて1500万円ほど安く購入できていることになります。ただし、水回りや床など大規模なリノベーションをした場合、1000万円以上かかる場合も少なくないので注意が必要です。安全性を確保する工事が必要になり、数百万円かかってしまうことも十分に考えられます。

構造の老朽化や経年劣化の確認が難しい

お風呂やトイレ、キッチンなど古くなった場所はリフォームすればいいというのは間違いではありません。ただし、家の基礎の部分や柱、梁といった構造の部分はリフォームで新しくすることは不可能です。目で見て劣化を確認することも難しいので、着工後に問題が生じる場合もあるのです。

地盤が弱い場合も、補強が難しい

十数年前までは現在と違い、住宅建築の際の地盤調査は義務付けされていませんでした。耐震基準も現在の「新耐震基準」に適合しない「旧耐震基準」で建てられた家屋の場合が多々あるので調査が必要です。ただし、建物が建っている状態で地盤補強の必要があると分かっても、十分な補強工事ができない場合もあるのです。

住宅ローンの審査が通りにくい場合も

中古住宅は新築住宅に比べて建物価値が低いので担保としての価値も低く、ローン審査が通りにくいと言われています。全期間固定金利なのが人気のローンタイプ「フラット35」も、中古住宅の場合「建築確認日」や「耐火構造」、「土台や床などの腐朽の有無」など厳しい審査条件が設けられています。リフォームローンは住宅ローンよりも高い金利だというのも無視できません。

新築で注文住宅を建てるメリットとは?

新築の注文住宅は憧れだけど予算面がデメリット…という人が大部分でしょう。ところが安全性や耐久性を考えると、むしろ中古住宅よりもお得に満足度の高い家づくりができると言えるかもしれません。

自由度の高い家づくりが叶う

新築で注文住宅を建てる最大のメリットは、ゼロから自分好みの家づくりをできる点にあるでしょう。中古住宅も大規模なリノベーションができるとは言っても、構造の関係で「この柱はどうしても外せない」「ここに窓は作れない」などの制約が出てきます。

その点、新築の注文住宅なら、家族の人数やライフスタイル、こだわりたいポイントなどを盛り込んだオーダーメイドの家が手に入れられます。壁の床も住宅設備も、誰も使っていない新品だというのは気持ちの面でも嬉しいものです。

最新の設備が標準装備できる

これから家を建てる場合、断熱ガラスや断熱材はもはや標準装備です。床暖房やカードキー、LED照明なども、建築時に選択できます。防音や断熱、お風呂やキッチンの水回りなどが最新設備だということは、使い勝手や住みやすさに直結。新築に実際に住んで満足度が高いのは、この点が大きいでしょう。

安全な住まいづくりができる

地盤調査や耐震性基準など、最新の基準に沿って建てられる新築住宅は、地震など万一の災害時にも被害を最小限に抑えられます。新素材の建材を使った住宅は、耐火性に優れ耐久年数も長く、より安心・安全な住まいを手に入れたい人にとって大きなメリットとなります。

中古住宅よりも長期間住み続けられる

当たり前ですが、中古住宅に比べて住まいとしての寿命が長いのが新築住宅です。リノベーションしたとしても建物の寿命には限界があります。大切に管理すれば、新築住宅なら子どもの世代に相続させることも十分可能です。購入時に中古物件より高価だとしても、長期的に見れば価値がある買い物だと言えます。

新築は税制の優遇が大きい

住宅購入時にかかる税金は、「固定資産税の軽減」や「登録免許税の軽減」、「不動産取得税の軽減」など、中古物件に比べて新築住宅の方が手厚く優遇されています。

まとめ

「費用が安い」「リノベでおしゃれにできる」と昨今人気の中古リノベ。ところが安全面など意外な落とし穴があるのでデメリットも十分理解したうえで選択する必要があります。

山口県光市・下松市・周南市での新築住宅をお考えでしたら、「希望の立地に建てたい」からと中古住宅を選ぶ前にぜひ「吉高工務店」にお越しください。資金についても、ファイナンシャルプランナーが家計の見直しのお手伝いをいたします。そして弊社が得意とするのが「ビンテージハウス」です。最新設備でビンテージ感を出した家づくりが叶います。ぜひお気軽にご相談ください。