最近話題のビンテージ注文住宅のメリットとは?ビンテージの魅力も紹介

最近話題のビンテージ注文住宅のメリットとは?ビンテージの魅力も紹介

家を建てる時、以前はメーカーなどが提案をした内容や、通例行っているところでの設計によって建築を手がけるケースが多く、そこが作る住宅が互いに似かよってしまうケースも少なくありませんでした。しかし近年では、依頼者が自らの希望やイメージを大切にし、それを反映させてくれるところを選ぶ傾向にあります。今回はその中の例として、ビンテージの住宅について紹介してまいります。

ビンテージの家の良さ

ビンテージの家といえば、古い雰囲気を感じられる渋い家というイメージがあります。アンティークさが前面に出された独特な家や、古き良きアメリカやヨーロッパの輸入家具が用いられた家をイメージする方も多いのではないでしょうか。そもそもビンテージの家とはどのようなものでしょうか。ここでは、ビンテージ住宅の良さについても紹介します。

ビンテージの家

ビンテージとは、年月が経過して味わいが出た年代物という意味がありますが、もとはワインのラベルに記載される製造年というのが起源です。ですからビンテージの家といえば、建てられてから年月が経ち、昔風の雰囲気を持った味わいのある家といったイメージになります。

日本の家は、建てられてからどんどん価値が落ちていくという捉え方をするのが一般的で、家は時間とともにただ劣化するだけと考えます。ですので、築後数十年たった家は価値がないと見られがちです。建物によってはまだローンの返済中であるにも関わらず、そのような宣告を受ける人もいます。ですから、家を子供たちに残すというのはかえって大変なのです。

それに対して、欧米の家の場合、建てられてから100年経ったものもあります。その時代から建物が維持されてきているので、家の雰囲気が古いのですが、維持をするだけの事はやっているのです。もちろん気候や材質・大きさなど、単純に欧米と日本とを比較することはできないでしょう。けれども欧米の人々は、こまめに家の手入れをしています。そうしながら建物の価値をこまめに上げる取り組みをしているのです。そのように、年代を重ねてもなお価値を持ち続ける家、これがビンテージの家なのです。

ビンテージの家にするメリット

このように、家の資産価値を落とさないビンテージの家。そのメリットはこどもたちにもあります。親からこの家を引き継げば、こどもが新たに資金を貯めて家を購入したり新築したりする必要がありません。その代わりに高級な家具を購入するなどして、より家の価値を高めていけます。また、家こそその家族の個性となり、それを代々引き継いでいけます。そのようにして唯一無二の家となっていくのです。

人々から好まれる家の像が、実用性なものから、個性的、情緒的なものに変化しているという現象もあるようです。今の建築にはあまり出てこない、落ち着く雰囲気を重視したい人には向いています。ビンテージの家ではそのような演出が可能なのです。

また、日頃から細かなメンテナンスをするのがビンテージスタイルの基礎なので、突然大規模な施工を必要とするケースは少なくなります。予算的に優しいというのは大きな魅力です。

ビンテージスタイルで使用される素材

ビンテージの家を考える時、その設計を丁寧に組み立てていく必要があります。部屋(あるいは家)全体が統一感のある世界観を出さなければ、ごちゃごちゃした感じしか出ないという面もあるからです。例えばどんな色合いでまとめていくのか、どんな家具やインテリアを置きたいのかを考えながらまとめていきます。以下はその素材について触れていきます。

古材(ビンテージウッド)

使い込んだような感覚を楽しめる、古い色合いが出る古材は、床・壁・木枠などで広く利用されていますし、ビンテージスタイルを最も想像しやすいパーツでもあります。独特な落ち着きを与える質感と色合いは、多くの人に人気です。最近は資材も豊富になってきており、北米から輸入をした古材も出回っています。また、古材によってつくられるテーブルやカウンター、家具なども好評で、その存在もビンテージの家の雰囲気をさらに深めています。

ビンテージスタイルというのは、昔の雰囲気ばかりを表すものではありません。中にはモダンな要素をミックスするスタイルもあり、こちらも人気が高いです。このようなスタイルは「モダンビンテージ」と呼ばれています。よくある施工例としては、階段をリビングの脇に設置し、その手すりを鉄にしたり、または鉄骨の梁をわざと露出させたりするという手法があります。この鉄の質感が味付けの役を担うのです。

ブリックタイル

何色かの茶系タイル(全体的に見ると、むしろブロックが積まれているように見えます)を壁に敷き詰める方式も、ビンテージウッドと組み合わせて使用するケースもあります。これもモダンな雰囲気を演出するので、統一感を意識した設計にするとよく映えます。

これらの素材を生かしながら、互いが主張しすぎないようバランスを考えて組み合わせていきます。基本的に全体的なトーンを決め、それに則って素材やインテリアをそろえていくとよいでしょう。

まとめ

最近になり注目され始めたビンテージスタイルの住宅。建築業者の思うままという形から、依頼者自身の発想やイメージ、要望などにより自由度の高い建築のスタイルを求める声が多くなってきました。その中でビンテージは、個性を出しやすいスタイルです。住人が愛着を持って住むことができる家は素晴らしいものだといえるでしょう。

吉高工務店は、そのような希望を持った方や、ビンテージの家に興味を持った方のお話をお伺いします。もちろん施工もいたします。どうぞお気軽にお問い合わせください。